因果心事
今回は因果心事による問題解決の方法をご紹介します。この問題解決は人間関係の問題や人が様々な状況から感じる問題に解決の方向性を提供することでしょう。
問題解決の方法は、世の中に様々なものがあります。中には素晴らしいものがありますが多くのものはツールのような方法で上手く対象の問題に当てはめることが難しいと思います。反対に専門装置のように問題は限定してしまうと当てはめる問題は限られてしまいます。
私が考えた因果心事による問題解決は因果律という東洋思想からヒントを得て考え出した問題解決法です。因果は原因と結果のプロセスを経て解決方法にたどり着くものです。
是非、解決したい問題に当てはめて考えてみてください。
因果心事による問題とは
例えばある人との関係が上手くいっていないという問題を感じているとします。でもその人と他の人との関係は上手くいっているとしたならばその違いはなぜなのでしょうか?相性が合わないとかたずけてしまうもできますが、でも関係が上手くいっていない人にとっては相性を合わせるなんてそうは簡単にはいきません。
また、仕事上の複雑な問題があるとしたらその複雑さゆえに簡単に解決できる方法は見つからないでしょう。解決方法も逃げる、避ける、他のものに変える、捨てるなどの簡単な解決方法ではそもそも問題解決にならないと考えられます。
また人間関係以外でも問題は起こります。例えばせっかく作った仕組みが上手く機能しないというものです。時間や費用をかけて作ったのに機能せずあまり使われずに放置されたままになっているなどということはよく聞かれます。簡単な仕組みなら改善すればいいのでしょうが複雑な仕組みであれば簡単に解決策は見つからないでしょう。時間や費用をかけて作ったのですから改善するためにさらなる追加費用も掛かってしまいます。
したがって、問題を遡り原因と結果のプロセスで振り返る必要があるのです。
原因の分け方
原因は問題を生んだ理由ですからそれを正確に理解するためにも分ける必要があります。原因は「自らの因子」と「他の因子」に分けることができます。
「自らの因子」は自身の中にある要素です。要素は「相」と「性体」に分かれます。「相」は表側から見える形です。「性体」内側にある性質や性格です。「他の因子」は他の人または他のもの要素で構成は「自らの因子」と同じです。
人の場合を例にとると、自身は真面目できちんとした身なりの「相」をしています。「性体」は正確性を重んじ少し潔癖症なところがあるとします。
原因と結果の間の関係要素
「自らの因子」を持ったある人が「意思」をもって「行動」します。それを「作」といいます。その結果、「他の因子」と出会います。それを「縁」といいます。
また「縁」は「世間」という環境に影響を受けます。その他、制約条件、時間が含まれます。
先ほどの人の場合の例の続きで、仕事を時間通りに終わらせたいといった「意思」をもって会議に参加といった「行動」を起こします。その会議に他の参加者で先輩のこちらから見るといつもいい加減で思い付きの行動をとる「性体」の見た目も自由な雰囲気の「相」を持った人が会議に参加します。今回これが「他の因子」です。
「自らの因子」を持った人から見るといつもこの先輩に会議を台無しにしていると感じています。この会議の場が「縁」です。今回の「世間」は30分の会議の中で結論を出したいということにします。
結果は心の報いを生む
「果」は結果です。「果」は心に変化を生み出しそれを「心報」といいます。
先ほどの例ですと、会議で結論を出そうとした時に先輩がこちらから見ると「まあ重大なことだからさ、急ぐことはないよ」気楽にと言い出し、また会議を台無しにしました。これが今回の「果」です。そしてまた会議を台無しにされて怒りが沸き起こっています。これが「心報」です。
心の報いを心の場と比較してみる
心の報いつまり「心報」は客観的に見てどういう状態なのでしょうか。喜怒哀楽の並べ方を変えて哀怒喜楽、これは感情が優位の状態で「哀」は哀しみなので一番苦しい状態です。哀怒喜楽の上の状態が「平」という平らかな状態で感情と思考の中間です。さらに上に「進」があり思考が優位な状態です。
この哀怒喜楽平進を「心場」といいます。この「心場」と「心報」を比較します。
先ほどの例なら、怒りが沸き起こっているなら「怒」でしょう。
さらに、「心場」は相手がいるのなら相手の心場も推し量ってみます。気楽な言動から「心場」は「楽」と推察できます。
解決方法は因果を変え心の場を上げること
問題の解決方法を考えるためには当面対策と抜本対策に分けることが常道です。当面対策は因果を振り返り言動を見直してみる「因果展開」と心場のステージを上げる「心場展開」を行います。
ここで重要なのがこれまでの状況を客観的に思考で振り返り感情で振り返らないようにすることです。感情優位状態で振り返るとまた記憶の中で「縁」が沸き起こり繰り返し堂々巡りな状態になってしまいます。そのためには一旦自身の心の中から状況を取り出さなければなりません。
「因果展開」は「意思」と「行動」を見直し実行することです。「心場展開」は心場を感情優位な状態から思考優位な状態に上げることですが詳しくは「心場展開論」で説明します。
例をあげると、自分の仕事を時間通りに終わらせたいというだけでなく先輩の考えをもっと理解しよういう「意思」に変え、会議の前に事前すり合わせの「行動」を追加する。
「心場展開」は「怒」から先ずは「平」にステージを上げる考えと行動を起こすということになるでしょう。
心場以外に事場がある
これまでは人の心による問題解決を説明してきましたが、「モノ」と「コト」でも問題は発生します。人間と同じように「モノ」と「コト」にも「因」「作」があり、「縁」があります。「縁」というのは例えば「モノ」と「モノ」や「ヒト」が衝突した事故、「コト」と「ヒト」が出会ったトラブル、「コト」と「コト」が一致しない不具合などです。
その際の「報」は「事報」とします。事報は、壊離異古と平と新に分かれます。「壊」は壊れた状態、「離」は分離していて壊れる一歩手前です。「異」は異常が発生している状態で「古」は古くなった状態です。「心場展開」と同じように「事場展開」があり。「自らの因子」と「他の因子」を分析することで解決策を検討していきます。
最後に
いかがでしょうか?今回も基本的な構えをご説明しましたので、状況に応じて因果心事による問題解決は変化していきます。
追加の説明を求める必要がありましたら問い合わせよりご質問ください。